ふたたび旅(アフリカ編 たびタビ旅part2)

約2年4ヶ月の旅(http://zensin.jugem.jp/)からはや5年あまり。もう行かないはずだったのに、3回目の長い旅へ…。我が旅人生堂々の3部作完結アフリカ編!!…のはずです。

2014年03月

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エジプトは雨もほとんど降らずあまり果物が取れないようなイメージがあるのですが、街にはたくさんのフルーツショップがあります。宿の前の細い路地にも果物屋が4、5軒並んでいます。果物の並べ方も3段に積み上げてみたりと工夫をして販売しています。そして、宿の前のフルーツ屋の兄ちゃんと話してみると、驚くべきことに24時間営業をしてるとのこと。夜中にフルーツを買いに来る人なんているのかとも思うのですが、兄ちゃん曰く売れるとのこと。未だ半信半疑であります。もっとも果物を片付ける手間を考えるとずっと販売していた方がいのかもしれませんが。

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ここ数年気づいたことなんですが、僕はそれほど果物が好きではないかもしれません。昔は旅をしていてもよく屋台で買って食べたものですが、最近では買うことはほとんどありません。別に果物が嫌いな訳ではなく出されれば喜んで食べます。いったい何が嫌なのか。そう、果物を剥いて食べられるようにするのが面倒くさいのです。いちいちナイフで切ったりするのが億劫なのです。どなたか優しい方がいて僕のために剥いてくれれば嬉しいのですが、そんな方は残念ながらおりませんもので…。

しかし、エジプトの街角にはジューススタンドがたくさんあり、様々なフレッシュジュースを飲むことができます。これなら新鮮な果物を手軽にたくさん味わうことができます。僕のお気に入りはキャロットジュース。ほのかな甘みで体にもすごく良さそうなのでいいですね。

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そして、このジューススタンドで一番人気なのがこのサトウキビジュース。小さいグラスなら15円くらいで飲めてしまう手軽さからか次々にエジプト人が買って飲んでいきます。味の方もけっこう甘くて美味しいです。

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そして、これらがコクテルという果物のミックスジュースというか盛り合わせというか。見た目が美味しそうでたまりません。

やっぱり果物は美味しいですね。誰も僕のために果物を切ってくれないけど、エジプトじゃそんな僕のためにこんな素晴らしいものを用意してくれる優しい国なんですよ…。

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イスラムアラブ圏の人達は基本的にはお酒を飲みません。飲まないということはどういうことか。そう、みんな甘いものが大好きなんです。若い女の子やおばちゃんはもちろんのこと、髭面の太ったむさ苦しいおっちゃんたちも大好きです。街中にあるケーキ屋の中にもおっちゃんたちが群がっています。

ということで、おっさんが甘い物を食うってことに対して後ろめたい気持ちは一切ありません。これはひじょ~に重要なことであります。というのも日本においてもおっさんが甘い物を食べては駄目だという法律などは一切ありません。にもかかわらずおっさんが喫茶店などでイチゴパフェなどを一人で頼もうとするとそこには目に見えぬ大きな壁が立ちはだかってくるのです。

そんな心配など一切無用のエジプト。心置きなくデザートを食べまくれます。

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ケーキ屋には見た目も美味しそうなケーキがたくさん陳列されています。どれを食べたらよいのか目移りしてしまって大変です。よく海外で売っているケーキは見た目は美味しそうなものの実際食べてみるとただ単に甘ったるいだけでがっくりするということも多々あるのですが、エジプトのケーキはお味の方もなかなかです。

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これはライスプディング。お米は牛乳で甘く煮詰めたものです。程よい甘さでなかなか美味しいです。

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これは焼きプリン。これはまじで美味いっす。エジプトにしては美味いってレベルではなく日本で食っても美味いと思うレベル。

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パン屋にはあま~いドーナツなど菓子パンもたくさん。

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これは、小麦粉を揚げたものを甘い砂糖水でつけこんだもの。単純な甘さもまたいいです。

そして、最後にこれ。

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ぶんぶん振り回し、大きくして。

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ここまで大きくして、テーブルの上に広げ。

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その生地を折りたたんでいき、それをオーブンで焼き上げます。

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焼きあがったら、その上に砂糖、粉糖、甘いミルクをどっさりとかけます。この東南アジアで食べたロティを思い出させる食べ物。こちらの方がさっくりした歯ごたえですがやはりうま~いのです。

エジプトは甘党の人にはたまらない国なのです。

胃の調子が本調子でないのが本当に悔やまれます。


本当ですよ~。 

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アラブ圏の食事はあまり選択肢はありません。シリア、ヨルダンあたりになると毎日チキンの丸焼きを食い続けることにもなりかねません。チキン好きの僕としては嬉しいことは嬉しいのですが、さすがに毎日だとイヤになりますね。

ところがここエジプトはそんなアラブ圏のイスラム国でありながら、食に関してはそれなりにバラエティーがあり楽しむことができます。

それでは今回もどんな物を食っているのか紹介していきましょう。

まず、エジプトの食といって第一に挙げなければならないのは、「コシャリ」です。これこそ、早い!安い!美味い!?の三拍子揃ったエジプトの国民食と言ってよいものです。上の写真のおっちゃんが作っている物です。

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これがコシャリです!!お椀の中にご飯と短く切られたバスタとスパゲティが入れられ、その上に揚げた玉ねぎとひよこ豆とレンズ豆が載せられ、更にその上からトマトソースをかけるといったものです。まさしく炭水化物の塊といったものです。

これが食堂や屋台などで街のいたる所で売られていて、安い所では50円くらいで食べられたりします。味はそこそこ美味いのですが、いかんせん単調な味なんで間違って大盛りなんか注文してしまった時には、最後気持ち悪くなってしまうので要注意であります。

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これはご飯のない版コシャリって感じの屋台です。

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このミートソースの載ったパスタは予想通りの味で嬉しい。

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これは牛肉に煮込みのスープ。こういった定食にはアエーシと呼ばれるパンとトマトとキュウリのサラダがついてきます。

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これはなんかよく分からなかったですが、多分豆のスープ。ゆで卵と混ぜてパンと一緒に食べたら美味しかったです。

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これは内臓を煮込んだ物。ホルモン大好きの僕としてはこんな料理を見るとテンション上がります。この時もそれ程お腹はすいてなかったのですが、無理して食べちゃいました。

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ファラフェルもよく売ってます。安くて気軽に食べられます。これは定食形式のもの。

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ケバブもあります。

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パン屋もたくさんありますよ。


このようにたくさんの種類の食べ物がありあす。食べたけれどここに紹介できなかったものもたくさんあります。いろんな物を食べられるってのはほんと嬉しい物です。

ただ一つ残念なのは、僕はラオス、タイでお腹を壊しずっとひどい下痢が続いていて、それがエジプトに来てようやく治ったのですが、その後遺症か胃が小さくなったからなのか以前のように量が食べられなくなっているのです。そのためすぐお腹がいっぱいになってしまうので、食べることを断念することは数知れず…ほんと残念であります。

え?写真を見る限りめちゃくちゃ食べてるように見える?

本当なんですよ~。 

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エジプト人はでかいです。背が高いだけでなく、横にもがっしりしてます。今、大相撲でもエジプト人力士大砂嵐が活躍しているのを見ても分かると思います。元々がでかいのもあると思いますが、身体を鍛えるのも好きみたいです。この前、街を歩いているとジムがあり中ではもくもくと筋トレをやってました。

そして、自分のことを置いて言えなくもないのですが、顔も濃いです。 そんな彼らは人懐こいです。どんどん話しかけてきます。ぐいぐいと来ます。ほんと親切でいい人が多いと思うんですが、でかい身体と濃い顔でぐいぐいと迫られると、なんか怒られているような感じがして小心な僕はごめんなさいって謝りたくなってしまいます。

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そんな彼らはかなりプライドが高いように感じます。イランを旅した時にも同じように感じたのですが、やはり古代エジプトやペルシャなどその当時世界を一世風靡した民族の子孫ということで強い自負心を持っているからでしょうか。

そんな彼らどうし街中で話をしているのを見るとまるで喧嘩をしているように見えます。これは中国と一緒ですね。やはり自己主張をしっかりしていかないと生き残っていけない世界なのでしょうか。しかし、中国と違う所は喧嘩しているように「見える」のではなく実際にしていることも多々あるのです。実際、僕もこの1週間あまりの滞在で3、4回ほど殴り合いの喧嘩をしているのを見かけました。でも、周りも慣れたもんですぐに止めに入り、すぐに引き離されるのですが。

そんなエジプトでは、心優しい僕は喧嘩をすることもせずニコニコとか弱い微笑みを顔に浮かべ生きております。あぁ、日本人…。

 

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エジプトはムスリムの人がほとんどを占めるイスラム教の国です。たくさんのモスクがありますし、そこからは朝早くからアザーンの音が響き渡ります。因みにアザーンとは一日5回の礼拝を呼びかけるもので、スピーカーから大ボリュームで問答無用に流れるので、モスクの近くの宿に泊った場合、ようやく日が昇ろうかという時間に強制的に起こされることになります。そして、エジプトではよくお祈りをしている人の姿を見ることができ、街中でも道ばたに御座を敷いてお祈りをしている姿を見かけます。

そんなイスラムの国々ではアルコールが禁止されていることが多いのです。よく中東のイスラムの国を旅すると酒が飲めなくて辛いという旅人もいます。幸いなことに僕はお酒はあってもなくても良いので全く問題ないのですが。

しかし、ここエジプトでは一応国産のビールもあり販売されています。それでもやはりアルコールを飲むのことが後ろめたい雰囲気が漂っています。今、泊っている宿もオーナーが敬虔なイスラム教徒のため室内でのアルコールを禁止されています。そんな中、アルコールを販売している店もなんとなくひっそりと街中にあります。日本でいうと大人のおもちゃを販売しているって感じでしょうか。(違うか?)


そんな訳なんで、外でお酒を飲ませてくれる店の数もほとんどありません。しかし、宿の同室のマレーシア人のおっちゃんがビールを飲みにいかないかと誘ってくれたので行ってみることにしました。

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店の外見もどことなしに怪しげな雰囲気がするのは僕の思い込みのせいでしょうか。それでも恐る恐る入ってみると、お客さんは常連さんばかりで暖かく迎え入れてくれました。やっぱりお酒っていいね~。

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ここで飲んだのはエジプト国産のステラビール。すっきりとした感じで飲みやすいです。紀元前3世紀からビールがあったエジプト、そりゃ~ビールが美味くて当たり前!? 

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エジプトに来てからオールドカイロやピラミッドやらと歴史あるカイロを堪能してきました。しかし、ちょっと歴史にも疲れ、また今のエジプト、お金を持っている人たちはどんな生活をしているのだろうと思い、郊外にあるショッピングモールに出かけてきました。

直通のバスがあると聞いていたのでバスターミナルに行って、そこにいる人たちにどのバスに乗ったらいいのかを訊き、乗り込みます。が、しかし、どうやらこのバスは目指すショッピングセンター、シティースターには行かないようで、途中で降りて違うバスに乗り換えなくてはならないことが途中で判明します。ほんとエジプト人は悪気はないのでしょうが、いい加減というか中途半端なことを教えてくることが多いので困ります。今回のバスの件のように、目的地には着かないけれど、微妙にそっちの方に行くというバスを教えてくれたりするのです。だから、結局降りてから長い距離を歩いたり、違うバスに乗り継がなければならないという羽目に陥ることことが多いのです。知らなければ知らないって言ってくれりゃ~いいものを。

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そうしてたどり着いたシティースターズ、想像以上に立派で規模もでかいです。世界の有名チェーンからローカルのものまで多くの店が立ち並びます。毎日歩き回っているカイロの喧噪が嘘のように綺麗で落ち着いています。

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飲んではいませんが、スターバックスもあります。

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フードコートでは若い子らのグループが話をしながらご飯を食べていました。やはり恰好も少し洗練されていてこいつらお金持ってるんだろうな~という雰囲気がぷんぷん漂っていました。そして、嬉しいのは女の子もスカーフとかで頭を隠している割合が少なく、じっくりとその美しい顔を眺めることができるということです。エジプト人、全員ではないですが、たまにびっくりするような美人がいますからね。


今回は別に買い物とかをした訳じゃないですが、今まで慣れ親しんできた欧米の消費文化に触れてやはりどこかほっとするところもありました。エジプトの街を歩いていると12年ほど前に訪れた時とあまり変化を感じないのですが、やはりこれからはどんどんとこういう世界が広がっていくのでしょうかね。

いや~やっぱり後10年たってもエジプトはエジプトのままのような気がするんですよね~。



 

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エジプトと言えば……もちろんピラミッドですね。行ってきましたギザのピラミッド。

世界の有名な遺跡、例えばマチュピチュやアンコールワットなどは、人里離れた場所に長い年月ひっそりと埋もれていて、それをある日誰かが発見したというような冒険心をくすぐるようなロマンがあります。

しかし、そんな話はこのピラミッドには全く当てはまりません。普通の市街地の横にぽつんと立っているのです。険しい山や砂漠、川をかき分け進みたどり着くといったような困難は全くありません。

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そのピラミッドの横にあるスフィンクスの像。このスフィンクスの視線の先にいったい何があるのか?昔、日本のバラエティー番組でもやっていたのですが…。

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答えは、ピザハットとケンタッキーフライドチキンのお店でありました。


そんなロマン溢れるピラミッドなんですが、とにかくここで観光客に群がるエジプト人が鬱陶しくて鬱陶しくてたまらないのです。4500年の歴史にゆっくりと浸るなんてことはなかなかできません。

カイロ市内からギザのピラミッド行きのバスに乗ったのですが、前の席に座ったおっちゃんが話しかけてきていろいろ話しをしていました。そして、バスを降りた後、そのおっちゃんにラクダ乗りの勧誘に連れて行かれたことからまず始まります。

その人を振り払い入り口に向かって歩いてもまた違う兄ちゃんがよってきてラクダの勧誘、それを断ればガイドの勧誘ときます。それも5分とかではなく、15分も20分もずっとついてくる。挙句の果てには悪態をついて去っていきます。

入場してからもラクダ、馬乗りのおっちゃんから乗らないかと次から次へと声がかかる。勝手にガイドをしてこようとするおっちゃん、兄ちゃんもぞろぞろと現れます。いちいち断るのがほんと面倒くさい。

ラクダ乗りの兄ちゃんが自分の写真を撮ってくれと言ってきます。ガイドブックには写真を撮らせてお金を請求されることがあると書いてあったのですが、面白半分で試しに撮ってみます。するとやっぱりお金をよこせと言ってきます。ほんと腐ってます。

ここまで腐っている観光地も珍しいのではないのか。これではピラミッドの印象も悪くなってしまいます。入場口で一括で申し込める場所とかを作り、敷地内では個人で勝手に勧誘をできないようにするなど規制をした方が絶対いいと思うのですが。

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しかし、ムカつくのはあくまでも物売りのエジプト人たちであって、観光に来ている一般人はフレンドリーな人が多くて楽しかったです。何故か一緒に写真を撮ってくれと言われ芸能人気分です。もちろん若い兄ちゃん達ばかりから声がかかり女の子からは全く声がかからなかったということを付け加えさせてもらいます。

それにしても、やはり観光客の数は少なかったです。デモやテロの影響はかなり大きいのだと思います。いつもは白人や日本人、中国人などの外国の旅行者が大半を占めているようなのですが、今はエジプト人ばかりです。割合でいうと外国人は10%もいないのではないかと思います。それだけ少なくなるとここで商売をしている人はかなり厳しい状況に追い込まれるわけで、それで客引きが余計しつこくなっているのもあると思います。それを考慮してもやはりムカつくことには変わりないのですが。


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そんな感じなのでラクダにも乗らず歩いて全部見て回ろうと考えていたのですが、途中から近寄ってきたラクダ使いの兄ちゃんがいたのです。英語が堪能に話せたのもあったのですが、それまでの強引な客引きとは違い物腰の柔らかいなんともいい感じです。 2、30分くらい歩きながら話していたのですが、なんとなくこの人なら乗ってあげてもいいかなと思ってしまったのです。

やはりどこにでも賢い人、できる人ってのはいるもんなんですよね。結局1時間くらいラクダに乗ることにしてビューポイントとかを回ったのでした。乗っている時の僕への会話、態度も素晴らしく、終わった後には気持ちよくチップをあげたくらいでした。 

ちなみに彼は英語は本からではなく、外国人と会話をしながら学んだと言っていました。だから話せるけど、読み書きはできないとのこと。この感覚は日本人の僕には理解しずらいですけど、英語を話すってことはそういうことなんでしょうね。ほんといつまでたっても英語をすらすらと話せない自分が情けないです。

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静かな場所で見るピラミッドはやはり素晴らしい。ちなみに真ん中にあるカフラー王のピラミッドの頂上付近には建設当時の化粧石が残っているのが見えます。建設当時の全てが覆われいた姿はまたさらに魅力的だったんでしょうね。

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で、記念写真でのお決まりのポーズで写真をパチリです。
 

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地下鉄に乗りカイロ発祥の地といわれるオールドカイロと呼ばれる地域に行ってみます。

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ドアを閉めようとする電車に対して強引にひっぱりこじ開け乗り込もうとする姿勢はエジプトらしさ満載であります。

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電車を降りるとそこには原始キリスト教の流れをくむ一派であるコプト教の教会やモスク、シナゴーグ(ユダヤ教の教会)があります。コプト教を信じる人は多くエジプトの総人口の1割ほどいるらしいです。

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ここも厳重に軍隊により検問されています。

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カイロの街ではたくさんの自動車がけたたましくクラクションを鳴らしながら行き交っていますが、その横を馬車がまだまだ現役で走っているのが面白い。 

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駅から歩いて30分くらいの場所にある水道橋の跡。現在見ることができるのは500年くらい前に造られたものらしいです。

それにしても500年前の建造物とその横にたっている現在使われている建物が全く違和感のないのはすごいです。これは京都のように景観を損ねないための規制などによる努力のためか、はたまた単に変化がないだけなのか…。

恐るべきエジプトでございます。 

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イスラムの国では金曜日が休みとなります。なので閉まっている店が多くなります。なので街歩きをしても面白くないので、エジプト考古学博物館を訪れてみました。

博物館の近くのタフリール広場にの前を通ると、街中に戦車がどんと鎮座しておりました。去年からのデモによる混乱のため、監視をしているのでしょう。

たくさんの死者までもだしたこのデモのため、エジプトへの観光客の数はかなり少なくなっているようです。先月には韓国人旅行者の乗ったバスに爆弾が投げ込まれ3名の韓国人と1名のエジプト人運転手がなくなった事件が起こったことも更に輪をかけているようです。

カイロの日本人バックパッカーご用達の安宿スルタンホテルとサファリホテルも宿を探した時に覗いてみたのですが、お客さんもほとんどおらず閑散としていており往時の賑わいぶりを知っている身としては寂しい限りです。

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博物館の前にもこれでもかってくらい戦車が並んでおりものものしい雰囲気が漂っています。

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しかし、若い兵士たちはかなりフレンドリーでみんなのんびりと過ごしており、カメラを向けると笑顔を見せてくれました。。それでも、昨年の政変以降、テロが頻発して、軍人と警察あわせて300人以上が亡くなっているみたいなので、命をかけた大変な仕事なことであることは違いありません。 

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で、これが博物館。外見はそれほどぱっとはしないですが、ここはほんとすごい博物館です。あの有名なツタンカーメンの黄金のマスクをはじめとする古代エジプトの物が所狭しと、それも無造作に並べられています。

日本とかですと博物館と言っても所蔵品は古くても2000年前とかだと思うのですが、ここではなんといっても5000年です。そんな昔にこれほどの文明が築かれていたということに驚かされるばかりです。適当にこの中から10点とか20点を選んだだけでも、日本に持って行けば「古代エジプト展」とかいって大勢の人が押しかけるのではないかと思います。

それでも、見て回っていると、あまりの多さに途中で飽きてきてだいぶいい加減に見てしまうようにもなってくるのは自分の知的好奇心の足りなさか…。しかし、観光客の数も減っていることもあり館内もほとんど人がおらずのんびりと堪能することができました。

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博物館を出てまた町を歩いていると、壁に絵を描いていたお兄ちゃんにどうだ俺の絵は?という感じで話しかけられました。

とりあえずベリーグー!!と答えておきましたが、これも5000年の後にはどこかの博物館に飾られている…なんてことはないですかね。




 

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いよいよタイも終わりです。そして、タイだけなく東南アジアも終わりです。更に言えば東南アジアだけでなくアジアも終わりです。いよいよ次の目的地、というより今回の旅の目的の地へと旅立ちます。

夜3時発の飛行機に乗るためにバンコクの空港、スワンナプーム国際空港に向かいます。 ここは2006年に開港した比較的新しい空港です。開港してから何度もバンコクを訪れていますが、今まで一度も利用したことがなかったので楽しみです。

新しい空港だけあって、大きく設備も整っていて綺麗でした。もちろんWIFIも使用することができます。造りはなんとなく関西国際空港に似ているなという印象を受けました。 

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空港でこのような出発案内板を見ると、飛行機に飛び乗ってしまえば世界のどこにでも行けてしまうのだなといつも思ってしまいます。物理的には世界はもうすごく狭いのです。それに乗るか乗らないかは自分次第ってことですね。 


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バンコクから飛び立ち7、8時間あまり着いた場所はクゥエート。と言っても、ここが目的地という訳ではありません。ここでトランジットのため5時間ほど待つことになります。しかし、それでも空港内には中東の衣装である白いだぼっとした服を身に纏った男性や黒い衣装で目だけを出した女性の姿を見ることができ、違う地へ来たのだという実感が湧きます。 

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そして、クゥエートから飛行機に乗ること更に2、3時間あまり。とうとう到着しました目的の地。そこは……エジプトのカイロです!!

今回、旅をすると決めた時、すぐに目的地は決まりました。それはアフリカ大陸なんです。何故かというと今までいろんな所を旅してきて、アジア、中東、中南米、ヨーロッパなど訪れたことがあります。実際にはそれらの地でも行っていない国や地域はたくさんあるのですが、アフリカ大陸が僕に残された未踏の大陸だったのです。 厳密に言えばエジプトとモロッコには訪れたことはあるのですが、それらの地域は文化的にはアラブ圏であって、アフリカと言って思い出されるブラックアフリカとは違うのです。

さてそんなアフリカなんですが、楽しみで楽しみで仕方がないってことではないのです。今まで旅してこなかったのも他にもっと行ってみたい所があったので結果、アフリカ大陸が残ってしまったということなんです。

だって、アフリカの印象と言えば、治安が悪い、マラリアが蔓延している、交通インフラが整っていない、意外と物価が高く、飯も不味い。そんな場所を苦労して旅してみてもそれほど見るべき場所、文化もないというものでした。 実際、旅したことある人に聞いても、いや~辛かったよ、でも今から思い出してみればあのしんどい経験も良かったかな~、もう一度旅はしたくはないね~って感じの感想ばかりです。

なのでそれほどテンションが上がって来なかったのです。何度も訪れたことのある東南アジアを2ヶ月ほどウロウロしていたのも、少しのんびりしてみたかったのと、アフリカの旅に向けて心身ともに盛り上げていく意味があったのです。

ところが、ここ2週間ほど今までの旅人生で最悪ともいえる下痢が続き、体調はへろへろの状態でエジプトに入国することになってしまいました。

さてさてこれからどうなることやらです。

とにかくいよいよアフリカの旅スタートです!!

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