ふたたび旅(アフリカ編 たびタビ旅part2)

約2年4ヶ月の旅(http://zensin.jugem.jp/)からはや5年あまり。もう行かないはずだったのに、3回目の長い旅へ…。我が旅人生堂々の3部作完結アフリカ編!!…のはずです。

カテゴリ: ブルンジ

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フーイエから次なる国ブルンジに、9時45分くらいにバスに乗り向かいます。フーイエは国境に近く、1時間くらいの距離でしょうか。バスはキガリからブルンジの首都ブシュンブラ行きを途中乗車する形になりますが、料金はキガリからの料金全額を払わなければなりません。僕の分の席を押さえておくためのようなのですが、なんとなく乗る側からしたら納得しずらいですシステムではあります。

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国境に着くとバスを降り、まずはルワンダの出国手続きをします。ルワンダのイミグレオフィサーは、入国の時もそうだったのですが、かなり感じが良いです。ほんとルワンダはいい国です。

手続きを終えると、そのまま歩いて国境を越えて、今度はブルンジ側で入国審査を受けます。今回は、ビザは取得しなければなりません。ブルンジは普通の観光ビザだと90ドルもする上、ブルンジ自体にそれ程観光する場所がないため、3日間だけ滞在できる40ドルのトランジットビザを取得します。3日間で40ドルも少し高いように思いますが…。

イミグレの窓口でトランジットビザを欲しい旨を伝えると、紙になにか書いた物を渡され、向こうの建物でお金を払ってこいと言われます。そこでお金を払うと、領収書みたいな大きな紙を渡されます。どうやらこれがビザのようです。普通はビザはシールとかが多いので、珍しいですね。それを持って再び窓口に行くと、入国スタンプを押してくれました。これでブルンジ、入国です!!

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国境を越えたからと言っても、風景自体はあまり変わりません。相変わらず緑の山々と畑の風景が続きます。違いはコーヒー畑が増えたくらいでしょうか。ブルンジの輸出品の9割近くをコーヒーが占めているようです。それにしても、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジとも、首都の大都市とその以外の町は、これが同じ国かと思うくらい町の発展度に違いがあります。

そして、出発して3時間半くらい経った昼の1時過ぎにブシュンブラに着きました。実質今日と明日しか観光する時間はないので、宿にチェックインした後、さっそく街歩きです。

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ブシュンブラはそれなりに大きな町ですが、ウガンダやルワンダの首都の町と比べると、その規模はかなり小さいです。高層ビルはありませんし、カンパラやキガリにあった大型スーパーもありません。

実はブルンジは10年ほど前くらいまで内戦をしていた影響もあり、一人当たりのGNPは世界でワースト2位の国なのです。(ちなみに内戦の原因は、ルワンダと同じくツチ族とフツ族の対立です。昔はツチ族、フツ族の違いなんてものはなかったのに、植民地統治のために無理やり分けてしまったベルギーの罪は大きいと言わざるをえません。)そして、国民幸福量調査みたいなものでは、なんと最下位となったらしいです。

そんな国の首都なのですが、ありがたいことに治安はそれ程悪くはなく、夜は少し危険なようですが、昼間に関しては街を歩く分なら全く問題はありません。

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しかし、ほんと観光する場所はありません。一応ガイドブックに見所の一つと書いてあったセントラルマーケットに行ったみたのですが、なんとそこは何故か閉鎖されていました…。

幸福度で最下位という思い込みがあるのか、人々もなにやら暗い表情をしているように見えてしまい、なんとなくこっちからも声をかけたりしずらいです。そして、物乞いは確実にルワンダなどと比べて多いです。物乞いでなくても普通の人々とちょっと話しても、最後にちょとお金をちょうだいよと言われることもよくあります。

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そんななんとなく手探りしながら街歩きをした初日なのですが、僕の幸福度を下げたことがありました。それは、飯を食う所がほとんどないということです。屋台は全くありませんし、レストラン自体もあることはあるのですが、その数はかなり少なく値段が高そうな所ばかりです。なんとか元セントラルマーケットの近くでローカルっぽい食堂のような場所は見つけましたが、それ程食べたいって感じの物はなく、とりあえず豆料理を食べました。

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せめて夕飯は、肉でもがっつり食いたいなと宿の周辺をウロウロしたのですが、ほんとに食べる場所がないのです。1時間くらい探したのですが、結局食べたのは、軽食屋のような場所で、サモサなどです。移動中でもないのに…。間違いなくこの旅で僕が食べた一番幸せではない夕食です。もう、僕の幸福度はこれ以上下がらないだろうというくらい下がりました。


そして、宿に帰り、明日に備えて早めに寝ることにします。明日は良い食堂が見つかりますようにと祈りつつ…。



ん?

背中がチクチクして、痒いぞ…?

ベッドに目をやると………。


南京虫!!


まだまだ下がる幸福度なのでした。

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一日、ブルンジの首都ブシュンブラの観光です。その前に、まずは明日のバスのチケットを買わないといけません。なにせトランジットビザで3日間しか滞在できないので、明日には絶対に出国しないといけませんので。

街の中心部から2、3キロ離れた場所にあるバスターミナルまでバイタクで向かいます。そして、そこでチケットを買ったのですが、なんとバスターミナルの周辺はマーケットになっていて、かなり活気があります。おお~、これです、僕が求めていたものは!!

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まずは朝食を食べます。マーケットなのになかなか食べる所が見つからなくて、軽食屋みたいな所を見つけ入ってみると、そこは飲むヨーグルトを売っていました!!チャパティーと一緒にいただきます。う~ん、朝食らしくていいですね。

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ゆっくりとマーケット内を探索したいところですが、とりあえず今日の目的地でもある街の郊外にあるビーチに向かうことにします。そこには、もちろんバイタクで向かいます。ウガンダ以来、すっかりバイタクづいています。でも、安くて、便利なのでついつい利用してしまいます。

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バイクで5分ほど走ると、到着しました、サガビーチ!!しかし、ここはもちろん海ではないのです。幅約50㎞、長さが約600㎞もあるタンガニーカ湖にあるビーチなのです。

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白い砂浜はまさしくビーチなのですが、平日だったためか、はたまた午前中であったためか、そこで遊ぶ人はほとんどおらず。もしかして、若い女の子のビキニ姿が見ることができるかとも思ったのですが……何人かの少年が遊んでいるだけでした。

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昼近くに再びマーケットに戻ります。まずは昼食を食べたいところなんですが、やはり屋台はないんです。それでも何軒か食堂が並ぶ所を見つけました。そして、やっと肉に巡り会えました。これは少し甘い味付けで思った以上に美味しかったです。こんな料理が気軽にどこでも食べられるといいのですがね~。やはりまだ貧しい国なので、外食という文化がまだ根付いていないのでしょうか。

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腹ごなしが済んだ後は、お待ちかねマーケット散策です。

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活気があってやはり面白いです。やはり旅はマーケットにあり!?

しかし、やっぱり人はそれ程フレンドリーじゃないというか、単なる旅行者の僕にあまりかまってくれません。声を掛けてきても、僕が買わないと知るとあっという間に興味をなくしてしまいます。やはり、それ程生活に余裕がないということでしょうか。

写真も嫌がる人が多いです。ちょっと話して仲良くなっても、写真を撮っていいか?と尋ねると、お金くれたらいいよという人が多いです。

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それでも中にはやはりフレンドリーで、写真を撮ってくれといってくる若い子とかもいます。かまってもらえると、やはり嬉しいですね。

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マーケットには野菜はもちろん、湖もあるので魚の干物もたくさん売ってました。

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そして、マーケットの王様!?肉もがっつり売ってますよ~。

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この少年のピースは、牛足の形を意識してるのかな?

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そんな感じでマーケットを楽しんだ後は、今度は乗合いワゴンにのり街の中心部に戻ります。そして、再び街歩きをします。

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ここでも少年は頑張って働いております。

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ちょっと歩くと、あっという間に静かになってしまいます。そう言えば、ブシュンブラは標高は900mほどなんです。意外なことに標高が1000mをきったのは、エチオピア以来でしょうか。ずっと高い所にいたんですね。そのためか、やはり気温は高いようです。久しぶりのむっとした感じの暑さを感じます。

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またブルンジでは自転車もよく見ます。ルワンダでも地方ではよく見ましたが、ここでは首都のブシュンブラでもよく走っています。僕は乗りませんでしたが、バイタクならぬ自転車タクシーもよく走ってましたね。一度くらい乗ったら良かったな~。

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その後も、街から歩いていける距離にあるタンガニーカ湖を見たり、偉い人のものらしい銅像を見たりしながらブラブラとします。そして、とりあえず街の観光を終えます。え~っと、時間は……。

1時半…。

まだそんな時間なんだ…。もう見たいところもないぞブシュンブラ。

じゃあ、とりあえずカフェにでも行って、ネットでもしましょうか…。





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朝6時半発のバスでタンザニアに向かいます。タンガニーカ湖に沿って、南下していきます。湖を見ながらのバス移動は気持ちが良いです。

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2、3時間走ると今度は山を上り始めます。山からの眺めも良いものです。

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そして、たどり着いた国境の街。ここで出国手続きです。特にややこしいこともなく、スタンプを押してもらえます。ちなみに入国時にもらう領収書のようなビザの紙を紛失すると、再び40ドルを払わさせられるみたいなんで注意です。

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このイミグレでちょうど一緒になったデンマーク人のツアーの団体。彼らはアフリカの発展ぶりをみる勉強を兼ねた旅をしていて、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、タンザニアを回ると言っていました。

ところで彼らが乗っていたバスには、「全労済保養センター 越中 庄川荘」と書いてありました。この辺りの国でも、日本から輸入された中古車はたくさん走っているのですが、ブルンジで、白人のデンマーク人たちが、日本の宿の送迎バスに乗っているというのはなんとなく面白い。

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ちょうどそのイミグレの近くには、「京都」とかかれたトラックも。ここからは相当遠いですね~。ドライバー、頑張れ!!

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タンザニア側のイミグレがある国境までは、さらにバスで40分ほど走らなければなりません。このことを知らなかったら、入国審査はどこでするのか?と少々不安になりますね。

ここではビザ代として50ドルを払うだけで、問題なく3ヶ月のビザをもらえ、無事アフリカこの旅10か国目に入国です!!ここ最近は、1週間前後で国を移動してきましたが、このタンザニアは国土が大きいこともあり、見所も多く、ちょっと長めに滞在する予定です。

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そして、3時くらいに今日の目的地であるキゴマに到着。出入国審査に時間がかかったこともありましたが、8時間ほどもかかってしまいました。5時間くらいで着くと思っていたのに…。

タンザニアのお金を準備していなかったため、バスターミナルが中心部から離れていたにもかかわらずバイタクに乗ることもできず、重い荷物を持って1時間近く歩かなければならなかったのですが、なんとか宿までたどり着きました。ここは一泊しただけで明日の早朝にはまた移動するので、疲れていましたが、街を観光することにします。

目的地はここにもあるタンガニーカ湖です。キゴマはタンガニーカ湖の南に位置するのです。日本の有名ガイドブック「~歩き方」にはここの湖のことを、「真っ青な空に澄んだモスグリーンの湖は、人間が見ることができる最も美しい湖と言いたくなるほどすばらしい」と書かれているのです。ブルンジで見た経験からそんなに綺麗なことがあるのか?と半信半疑でしたが、とりあえず向かうことにします。

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キゴマの街は、一本の幹線道路沿いに店が並ぶだけの小さなものですが、それなりに活気はあります。この靴屋も、露店の店とは思えないくらいの規模であります。


そして、宿から1時間くらい歩いたでしょうか、とうとう着きました、タンガニーカ湖…。

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まあ、普通の湖ですね…。


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特に期待もしていなかったので、がっかりもせず、夕日を背に宿に戻ります。

途中、「越中 庄川荘」のバスが駐車しているのを見かけます。彼らが、無事に、いつの日にか、庄川荘にたどり着けることを祈らずにはおられません。


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そして、晩飯は屋台でがっつり。やっぱりこれでしょう!!タンザニア、楽しみになってきましたよ~。

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