フーイエから次なる国ブルンジに、9時45分くらいにバスに乗り向かいます。フーイエは国境に近く、1時間くらいの距離でしょうか。バスはキガリからブルンジの首都ブシュンブラ行きを途中乗車する形になりますが、料金はキガリからの料金全額を払わなければなりません。僕の分の席を押さえておくためのようなのですが、なんとなく乗る側からしたら納得しずらいですシステムではあります。
国境に着くとバスを降り、まずはルワンダの出国手続きをします。ルワンダのイミグレオフィサーは、入国の時もそうだったのですが、かなり感じが良いです。ほんとルワンダはいい国です。
手続きを終えると、そのまま歩いて国境を越えて、今度はブルンジ側で入国審査を受けます。今回は、ビザは取得しなければなりません。ブルンジは普通の観光ビザだと90ドルもする上、ブルンジ自体にそれ程観光する場所がないため、3日間だけ滞在できる40ドルのトランジットビザを取得します。3日間で40ドルも少し高いように思いますが…。
イミグレの窓口でトランジットビザを欲しい旨を伝えると、紙になにか書いた物を渡され、向こうの建物でお金を払ってこいと言われます。そこでお金を払うと、領収書みたいな大きな紙を渡されます。どうやらこれがビザのようです。普通はビザはシールとかが多いので、珍しいですね。それを持って再び窓口に行くと、入国スタンプを押してくれました。これでブルンジ、入国です!!
国境を越えたからと言っても、風景自体はあまり変わりません。相変わらず緑の山々と畑の風景が続きます。違いはコーヒー畑が増えたくらいでしょうか。ブルンジの輸出品の9割近くをコーヒーが占めているようです。それにしても、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジとも、首都の大都市とその以外の町は、これが同じ国かと思うくらい町の発展度に違いがあります。
そして、出発して3時間半くらい経った昼の1時過ぎにブシュンブラに着きました。実質今日と明日しか観光する時間はないので、宿にチェックインした後、さっそく街歩きです。
ブシュンブラはそれなりに大きな町ですが、ウガンダやルワンダの首都の町と比べると、その規模はかなり小さいです。高層ビルはありませんし、カンパラやキガリにあった大型スーパーもありません。
実はブルンジは10年ほど前くらいまで内戦をしていた影響もあり、一人当たりのGNPは世界でワースト2位の国なのです。(ちなみに内戦の原因は、ルワンダと同じくツチ族とフツ族の対立です。昔はツチ族、フツ族の違いなんてものはなかったのに、植民地統治のために無理やり分けてしまったベルギーの罪は大きいと言わざるをえません。)そして、国民幸福量調査みたいなものでは、なんと最下位となったらしいです。
そんな国の首都なのですが、ありがたいことに治安はそれ程悪くはなく、夜は少し危険なようですが、昼間に関しては街を歩く分なら全く問題はありません。
しかし、ほんと観光する場所はありません。一応ガイドブックに見所の一つと書いてあったセントラルマーケットに行ったみたのですが、なんとそこは何故か閉鎖されていました…。
幸福度で最下位という思い込みがあるのか、人々もなにやら暗い表情をしているように見えてしまい、なんとなくこっちからも声をかけたりしずらいです。そして、物乞いは確実にルワンダなどと比べて多いです。物乞いでなくても普通の人々とちょっと話しても、最後にちょとお金をちょうだいよと言われることもよくあります。
そんななんとなく手探りしながら街歩きをした初日なのですが、僕の幸福度を下げたことがありました。それは、飯を食う所がほとんどないということです。屋台は全くありませんし、レストラン自体もあることはあるのですが、その数はかなり少なく値段が高そうな所ばかりです。なんとか元セントラルマーケットの近くでローカルっぽい食堂のような場所は見つけましたが、それ程食べたいって感じの物はなく、とりあえず豆料理を食べました。
せめて夕飯は、肉でもがっつり食いたいなと宿の周辺をウロウロしたのですが、ほんとに食べる場所がないのです。1時間くらい探したのですが、結局食べたのは、軽食屋のような場所で、サモサなどです。移動中でもないのに…。間違いなくこの旅で僕が食べた一番幸せではない夕食です。もう、僕の幸福度はこれ以上下がらないだろうというくらい下がりました。
そして、宿に帰り、明日に備えて早めに寝ることにします。明日は良い食堂が見つかりますようにと祈りつつ…。
ん?
背中がチクチクして、痒いぞ…?
ベッドに目をやると………。
南京虫!!
まだまだ下がる幸福度なのでした。