たった2泊だけの滞在でしたが、ボツワナを発ちジンバブエに向かいます。国境のカズングラまではミニバスなどの公共の交通機関がないようなので、30プラ払いタクシーで行きます。国境には10分ほどで着きます。ザンビアとの国境もカズングラにありすぐ近くあります。
ここの国境ではたくさんの日本人の団体ツアーを見かけました。久しぶりに見る普通?の日本人がちょっと新鮮でありました。またジンバブエ側のイミグレの係員はかなりフレンドリーで、日本人の人々に「ツギノカタドウゾ~」「オナマエハ?」「カワイイデスネ~」など流暢な日本語で話しかけていました。かなり日本人の旅行者が通過するのでしょうが、どこの国のイミグレもこんな所ばかりだったら良いのになと思いますね。
ジンバブエの入国審査で欧米人の団体が並んでいたため時間がかかりましたが、9時半ぐらいには無事入国することができました。ここから今日の目的地ビクトリアフォールズまではおよそ60キロほど1時間の距離です。ここもミニバスはないようなので、シェアタクシーに乗って向かうことになります。
イミグレを出ると、さっそくシェアタクシーのドライバーが声をかけてきました。値段を尋ねると15ドルと言ってきます。事前の情報によると7ドルくらいで乗ることができるということだったので、値切るとあっさり10ドルでいいと言ってきました。しかし、そこからが下がらない。頑なに10ドルと言います。シェアタクシーにはすでにちょっとお金を持っていそうな欧米人の家族連れが乗っていて、すぐに出発するとせかしてきます。乗ってもいいかなとも思いますが、今日は時間がたっぷりあるので焦らなくても良いかと強気に7ドルだと言い張っていたら、タクシーはエンジンをかけ僕を置いて出発してしまいました……。あれれれれ。
7ドルはやっぱり安すぎたのか、それとも乗っていてた欧米人から高い金額を受け取っていたので下げることができなかったか分かりませんが、ちょっと予想外の展開です。適正な価格なら0より7の方がいいに決まってますから。
それでも仕方がないので、次のタクシーを探しますが、全然ないのです。ほんとに来ない。そして、ここを通過しているローカルの人もほとんど見かけないのです。旅行者は通過しますが、みんなツアー会社などの公共ではない車に乗って走り去って行きます。困りました。仕方ないのでツアー会社のバスに乗せて行ってくれないかと頼みますが、値段は20ドルと言われ断念します。
そして、1時間ほど経ってようやくシェアタクシーを見つけることができました。ここはあまり強いことも言ってられないので、10ドルで交渉するとオッケーがでます。しかし、僕以外のお客さんはゼロです。30分待ってもまったく来ません。6人集まれば出発だと言われていていたのですが、これではいつ出発することになるのか心配になってきます。しかし、タクシーに荷物を積んで外で出発を待っていると、先ほど20ドルで乗せて行ってやると言っていたツアー会社のおっちゃんが、10ドルで乗せてやるからすぐにバスに乗れと言ってきました。これはラッキーだと荷物を持って移動しようとしたら、タクシーのトランクがロックされており開きません。ドライバーもどこに行ったのか見当たりません。ドライバーはどこにいったのだ?とウロウロして探しますが、そんなことをしているうちにバスは僕を置いてさっさと出発してしまったのでした……。あらららら。
仕方ないのでそのままタクシーで待ちます。しかし、10時になっても、11時になっても、12時になっても。出発しません。出発しないどころか僕以外の客も来ません。こんな調子ならいったい何時の出発になることやら。朝のあのタクシーに乗っておけば……と悔やむが後の祭りです。
そして、1時15分くらいになってやっとお客が二人来ました。まだまだ6人には遠いのですが、とりあえず良かったとほっとすると、タクシーのドライバーはお前は10ドル払うな?と確認してきて、おもむろにタクシーを出発させたのでした。とりあえずビクトリアフォールズに向かうことができて良かったのですが、やはり10ドルはボラれていたのかなとなんか複雑な気分でした。
1時間ほどで着いたビクトリアフォールズ。滝の名前がそのまま町の名前になっている、まさしく観光のための町。通りには旅行代理店やレストラン、みやげ物屋などが軒を並べます。きれいな町ですが、町自体にはたいしてすることはないのです。だからまあ早く着いても仕方なかったのですよね。別に負け惜しみじゃないですけど……。