ふたたび旅(アフリカ編 たびタビ旅part2)

約2年4ヶ月の旅(http://zensin.jugem.jp/)からはや5年あまり。もう行かないはずだったのに、3回目の長い旅へ…。我が旅人生堂々の3部作完結アフリカ編!!…のはずです。

カテゴリ: レソト

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南アフリカに入ったばかりですが、再び出国して次なる国に向かいます。次は「天空の王国」とも呼ばれるレソトです。その名の通り国土のほとんどの場所が標高1500m以上もあります。そして、南アフリカの中にぽつんといった感じである小さな小さな国なのです。

まずはピーターマリッツバーグからアンダーバークにミニバスで向かいます。この近くにはドラゲンスバーグという世界遺産にも登録されている美しい山々が広がっています。しかし、生憎の曇り空。小雨も振り出す始末です。

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レソトへ行くためのミニバスを飯を食べたりしながら待ちますが、そこの食堂にいたおばちゃんたちはなかなかフレンドリーでした。やはり南アフリカでもちょっと田舎に来ると、人々との距離も近くなるような気がしますね。

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レソト方面行きのバスに乗り、しばらく走ると道路は未舗装になり、そこで4WDのミニバスに乗り換えることになります。いよいよここから本格的に高度を上げてレソトに向かうことになります。

ここはサニパスと呼ばれる峠で、かなりの絶景が広がっている道として有名なのです。僕もそれを楽しみにしていました。

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しかし、ガスっていて全くなんも見えず……。まあ、覚悟はしていたんですがね。

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そして、途中で南アフリカの出国手続きを済ませ、峠を登りきるとそこにはレソトのイミグレがあります。標高は2500mぐらいあるのでしょうか。まさしく天空っといった感じでしょうか。本来ならここから見事な景色を堪能できるはずなのですが、やっぱりガスっていて何も見えず……。せっかく来たのに。

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しかし、レソトに入ると、標高が高いためか、雲が少なくなり青空が見えてきます。

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いや~気持ちが良いですね。高地の空ってなんでこんなに青いんでしょうね。

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そして、着いた本日の目的の町モコトロン。なんとものどかな場所です。

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羊を放牧させる人たちも。毛布を体に巻き付けるのがレソトのスタイルです。

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そして、この小さな町一番のスーパーマーケット。覗いてみると中国人たちが働いていました。こんな所で働くなんて……中国人の逞しさを改めて感じてしまいました。 

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モコトロンもたいがい田舎の街なんですが、さらにもっとのんびりとした雰囲気を味わうために、ミニバスで45分くらいいったところにあるモルモンという村に向かいます。特になにがあるって訳ではないようなのですが、とにかくのんびりできるようです。

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宿は「モルモンロッジ」という宿が一軒あるようで、ミニバスのドライバーのその近くで降ろしてもらいます。そして、歩いてそこに向かいます。……が、しかし、到着するものの全く人の気配がありません。もしかして……近くを歩いている人に訊いてみると、閉鎖されていました。なんてこったい!!

こんな村に他に宿があるのか?もしかしてどっかの民家にでもテントをはらしてもらうしかないのか?と考えたのですが、親切な男の子が近くにある宿を紹介してくれました。

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そこはモルモンロッジからモコトロン方面にあるいて3、40分ほど歩いて戻った所にあるセントジェームスという村にあるセントジェームスロッジです。とにかく泊まれることができて良かった。荷物をおいて周辺を散策してみます。

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しかし、この日は生憎の曇り空。と言うより、しばらくすると雨も降り出しました。昨日の青い空よいったいどこに……。

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こんな景色も天気だったらもっと気持ち良いだろうな~と思わざるをえません。

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そんな僕の散歩に宿の犬がついてきてくれます。雨に濡れて汚いけど、なかなか可愛いやつです。じゃれてきて僕の服を泥だらけにするのは困りましたけど。

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村には羊も放牧されていました。アフリカではヤギはよく見かけましたけど、羊は意外にも初めてかも。

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そんな村ですが、人々はなかなか素朴でフレンドリーな感じです。このおばちゃんも言葉は全く通じなかったものの快く写真も撮らせてくれました。

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宿の近くには高校があり、女の子たちの寮もありました。みんな声をかけてくれたり、手を振ってくれたりしておじちゃんは嬉しいぞ。

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ノリの良い女の子たち。写真も嬉しそう!!

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こちらは写真を撮ろうとすると、照れてキャーキャー言いながら顔を隠す女の子たち。そんなに嫌がらなくてもね~。

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子供たちも可愛いです。

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愛想の良い女の子たちや子供とは違い、男どもはあまりフレンドリーではありません。あんまり話かけてきてくれません。嫌っているとう感じではないので、ちょっと照れているのかな。

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そして、やっぱり女の子にはモテモテ?の僕。レソト、イイ国だな~。

 

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僕のこのアフリカの旅は別に深く考えて計画を立てたわけでもないのですが、ほとんど乾季のシーズンを旅することができました。強いて言えばエチオピアで少し雨に降られたというくらいではないでしょうか。旅することにおいて雨ほど鬱陶しいものはありませんから、これはラッキーでした。

しかし、ここレソトでとうとう雨に悩まされることになりました。昨日も一日雨が降っていましたが、モルモンから首都であるナサルに移動するこの日も朝からしとしとと雨が降りしきっています。

モルモンからはいったんミニバスでモコトロンに戻り、そこで朝8時頃に出発するという大型バスに乗って向かいます。しかし、いったい何時にモコトロン行のミニバスが来るか分かりません。なので早めの6時頃には道ばたに立ち待ちます。しかし、雨がしとしとと降り続けほんと鬱陶しい。おまけにここは標高が高いので肌寒いです。ほんと惨めな気分になります。病気になって健康の良さが分かるといいますが、今までの晴れの日々のありがたさがよく分かります。

50分ほど待ち、ようやくミニバスが来ました。モコトロンに着いたのが7時40分。そして、バスの出発が7時50分。良かった~。乗ることができなくても、ミニバスを乗り継げば行けるみたいなんですが、やはり一本で行けた方が楽ですからね。

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移動中も晴れることもなく、曇りか小雨の天気が続きます。

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景色はいいんで、これで晴れだったらな~と思わざるをえません。

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そして、3時半にマセルに到着。ここは首都であり、レソトで唯一大きな建物などがある町らしい町です。雨は止んでいましたが、やはり曇り空。明日からはなんとか晴れてくれないかな~。


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マセルは特にこれといった観光する場所はないので、マセルまら東へ10キロほど行ったところにあるタバ・ボシウという小高い山に行くことにします。ここはバソト王国の重要な要塞であった場所のようです。

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ミニバスで45分ほど走り着いたタバ・ボシウ。小さいとは聞いていましたが、確かに小さい。山というより丘といった感じですね。横にオフィスのようなところに行って入場料のような40Ⅿ(約400円)を払います。するとガイドがこの山を案内してくれるのです。もしかしてガイドが必要なかったらお金が必要なかったのかな。よく分かりませんが、400円くらいならヨシとしましょうか。

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ガイドの先導のもと、登っていきます。ガイドの服装もジーズンをはいていたり山を歩くといった感じではありませんね。

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高さはそんなに高くないものの、上はかなり広いスペースがあります。そして、やっぱり曇っています。そろそろ晴れて欲しいんだけどな~。

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ガイドの兄ちゃんは、かなり詳しくいろいろ話してくれます。しかし、僕の貧弱な英語力に加え、かなり聞き取りにくいくせのある発音なのであまり理解できず、なんか悪かったです。

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ガイドに写真を撮ってやると言われてお願いしたのですが、あっちを向けとポーズを指定されました。まあ、確かに横向きの写真というのはあまりないからいいですけど。でも、横を向いてもでっかい顔はでっかいね……。

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一応、要塞だったと聞いていたので、立派な塀とか残っているのかと思ったのですが、崩れかけた石造りの家が残っていたくらいでほとんど何もなかったのです。それでも王様の墓はありました。現在でも政治的力はない王様はいるのですが、亡くなるとここに埋葬されるようです。

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見終わった後は、再びマセルに戻り、街をふらふらと歩いてみます。それなりに町で活気はあります。ちなみにレソトでは独自の貨幣はあるのですが、それは南アフリカのものと完全にリンクされており、1対1の価値となっています。なのでここでは南アフリカのお金をそのまま使えるのです。これは旅行者にとってかなり便利なことであります。なので買い物とかしても普通に南アフリカランドの紙幣やコインが返ってきます。スワジランドも同じように南アフリカとリンクさせているのですが、そちらでは基本スワジランドのお金ばかり流通していたので、レソトの方がより経済力が弱く南アフリカに頼っているのかなという印象は受けました。

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そして、夕方になるとやっぱり雨が降り出します……。もう、ほんと勘弁して欲しいんですけど~。



 

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マセルからマレアレアという小さな村へ移動します。そこでポニートレッキングをする予定です。ですからここでこそ晴れて欲しいところなのです。しかし、移動中にまた雨が降りだしたりしやがります。ほんといったいどうなっているのだ。僕が何をしたっていうのだ。

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それでも昼過ぎには雨も止み、薄っすらと青空も見えてきました。おお、もしかしてこれなら……。

そして、翌朝。

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快晴!!雲はちょっとあるけどまさしく快晴であります。これぞまさしく日頃の行い!!

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さっそく朝9時半よりポニートレッキングに参加します。今回は南アフリカの白人のカップルと3人で行きます。一人参加より130Ⅿ(約1300円)も安くなるので嬉しいかぎりです。

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いや~ほんといい天気。こんな綺麗な青空がレソトには広がっていたのですね。

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川を渡ったりもしながらのんびりと進んでいきます。

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地元の牛を放牧させるおっちゃん。このトンガリ帽子はレソトの伝統的なものらしいです。

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坂道も登ります。馬も大変そう。頑張れって応援したくなっちゃいます。

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そして、さらに進み向かうのは……。

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この滝です。 ちょっと前は水がほとんどなかったらしいのですが、昨日までの雨でかなり水が増えたようです。雨もやっぱり必要なんです。

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馬に乗るのもちょっと慣れた帰り道は、走らせてスピードを出したりしてみたりしました。頭の中のイメージでは颯爽と駆け抜けるジョッキーのようなイメージを持っていたのですが、実際に走らせてみると、怖い怖い。振り落とされないように必死につかまっていました。よく昔の侍とかはこんなものに乗って戦えたもんです。僕なら戦う前に落馬して怪我して終わりそうです。

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4時間ほどで終了しました。最後にガイドを含めてみんなで記念撮影。それにしても改めて写真に写った自分の姿を見ると、太ったな~と思います。お馬さんも僕を乗せるのは大変だったでしょうね~。ありがとうね。

 

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レソトは貧しい国だけに、南アフリカなどの他の南部アフリカの国々と違って、安く気軽に食べることができる安食堂がたくさんあって助かります。そして、主食はパパ(ウガリのこと)です。

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お米も食べます。付け合わせに野菜の刻んだようなものがあるのも嬉しいです。
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値段は日本円で、2、300円ほどするのですが、とにかく量が多いのです。最後の方はけっこう苦しいのです。

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そして、このお兄ちゃんが焼いてくれいるのは、骨付きの豚肉を薄くスライスしたもの。

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この肉についている甘辛いタレが絶品でした。基本的に周辺の国々とほとんど一緒の食べ物のレソトですが、これは他の国では見なかったものです。日本の焼き肉のような味で美味い!!

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モルモンに行った時に食べた料理です。そこにレストランがなかったので、商店のような所で頼ん作ってもらったのですが、500円も取られたのにこんな質素なものでした。田舎なんで仕方ないのですかね。

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レソトではソーセージを売っているのをよく見かけました。それほど美味しくはないのですが、4、50円で食べることができて小腹がすいた時にちょうど良かったです。

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これはマレアレアの宿で食べた飯。夜は周辺に食べる場所がなかったので1200円も出して食べました。味はそれなりに美味しかったのですが、1200円はちょっと高いです。これもなんもない田舎の村なんでしょうがないのですが。

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しかし、マレアレアでも昼間は民家のような場所で昼飯を食べることができ、しかも値段も250円ほど。やはりこのくらいの値段じゃなければね。ソーセージを煮込んだような味付けもシンプルな料理でしたが、これもとにかく量が多かった。 

そんなわけで、味はそれほど美味しくはないのですが、ひたすら食べ物を胃袋パンパンになるまで詰め込んだレソトでした。

そりゃ~太るわ。
 

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本日もいい天気。この天気を堪能したいところですが、今日はレソトを去り再び南アフリカに戻るのです。でも、移動日に天気というのはやはり嬉しいです。

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やはりどこにいっても長閑な風景が広がっているのです。

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そして、やはり人々は素朴で親切なのです。いい国です。

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ミニバスを2回乗り換え国境に到着。出入国とも問題なしです。ここでもレソトのイミグレの係員のおねえちゃんは、レソトはどうだった?とかフレンドリーに話しかけてきてくれました。

レソト、グッド!!

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国境からはシェアタクシーに乗り15分程でウェプナーという町まで。そこでミニバスに乗り換えブルームフォンテーンに向かいます。ミニバスはレソトに比べ立派になり、そして値段も一気に上がります。南アフリカに戻ってきたな~と実感します。

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そして、着いたブルームフォンテーン。町中にはでっかい発電所が聳え立っています。日本人の感覚からしたらこんなの街中に造っても大丈夫かと思ってしまうのですが。

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しかし、ブルームフォンテーンは緑の多い落ち着いている町でもあります。ここには泊まらず夜9時発の夜行バスに乗りケープタウンに向かいます。なのでとりあえずバスオフィスに向かい、そこに荷物を預けて町を観光することにします。

歩いて30分ほどかけバスオフィスに到着します。そして、受付にいた黒人の兄ちゃんに今晩のバスに乗ることを告げ、荷物を預かってくれるようたのみます。しかし、その兄ちゃんはちらりと僕を見上げ、荷物の預かりはしていないから駄目だとそっけなく言います。それでは、ここにロッカーはないのか?と訊くと、これまたそっけなくないといいます。え~それじゃ僕はバックパックを背負って町を観光しろということか。バスターミナルに荷物置き場くらいあるのが常識じゃないのか~!かなりムカつきます。しかし、どうしようもないので再び20キロの荷物を持ち町に出ることに。ほんと納得できません。

しかも、後になって夜8時頃バス会社のオフィスに戻り出発を待っていると、そのオフィスに荷物を預けていたらしい白人や黒人が荷物を取りに来ていたのを目撃しました。えっ?僕を断ったのはなんだったんだ?僕がアジア人だからか、それとも小汚いバックパッカーだからなのか、それとも単に僕が気に入らなかったのかは分かりませんが、このような差別をされるってのはかなり気分が悪いですね。

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20キロの荷物を背負い、またまた30分ほど歩いてきた場所は国立博物館です。恐る恐る、ここを見学したいので見ている間荷物を預かってくれないかと尋ねると、ここの身体のでっかい黒人の兄ちゃんは、もちろん!もちろん!!と快く了承してくれたのです。そして、どこの国から来たのかと話しかけてくれたりしてゆっくり見ていってくれと笑顔で迎えてくれます。いや~さっきイヤなことがあっただけに、このような親切が身に染みて嬉しく感じます。やはり、どこの国でも「いい奴もいるし、悪い奴もいる」ですよね。

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ここの博物館も他の南アフリカの物と同じように入場料は5ランド(約50円)と激安で、しかも 内容もかなり充実しています。今まで見た中でも一番ではないでしょうか。

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たくさんの動物の剥製などが並べられているのですが、なぜか生きているゴキブリも展示していました。これはマダガスカルに住むジャイアントゴキブリです。でっかいです。普通のものと違い羽がないらしいです。そして、ほっとすることに人間の住む家にはおらず、森の中とかに生息しているようです。こんなんが家に出てきたらたまりませんからね。

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そして、手前っかわが普通のゴキブリです。横にちょっとした豆知識が書いてあったのですが、ゴキブリは頭を切り離しても一週間は生きているらしいです。すごい生命力ですよね~。まあどうでもいい話なんですが。

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博物館を出てうろうろしているとかなり大きなショッピングモールを発見。入ってみることに。

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かなり綺麗。汚ったないバックパッカーを背負って歩いている僕はかなり浮いているかもしれません。

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若い女の子たちが僕に笑みを向けてくれたのは、小汚く変なアジア人がいるぞと思ったからではない……と信じたいものですが。
 

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