サンタマルタから、「失われた都市」ロストシティーツアーに参加することに。
これは、1975年に発見された先住民の都市遺跡シウダードペルディーダを訪れるもの。
そこに行くには、道路や鉄道などの交通網が整備されておらず、山の中を5泊6日かけて歩くしかないのだ。
今の時代、歩いてしか行けないなんて聞いただけでなんかワクワクしてきます。
朝10時に、迎えの車に乗り込み、トレッキングの拠点となる村へ向け出発。
同乗者は、7名。
どこから来たの?名前は?なんて話しながら自己紹介しあう。
しかし、僕は人の名前を覚えるのが苦手なので大変だ。
日本人の名前でさえすぐ忘れてしまうのに、それが外国人のものとなるともう致命的だ。
その7名の名前を頭の中で反芻し必死に覚える。
なんとか名前を覚えられそうになった頃、車は目的の村に到着。
そこには、他の車で来たツアー参加者がいて、併せると全員で20名ほどにもなります。
はい、もう無理です。
軽い昼食をとった後、いよいよトレッキングの開始。
ツアーの参加者は、下は中学生くらいから上は70歳くらいのおばあちゃんまで幅広い年齢層。
そのため歩くペースもゆっくりである。
しかも、今回はテントや食料を担ぐ必要もないので荷物もすごく軽く、のんびりと山の景色を眺めながら楽しく歩ける。
しかし、しばらく歩いているとシトシトと雨が降ってくる。
そして、道はぐちゃぐちゃの泥濘になっていき、下り坂ではすべりまくる。
おかげで何度も転ぶことに。
こんな山歩き、全然楽しくないぞ。
いやだいやだ、もしかしてこんなのが6日間も続くのか?
夕方4時過ぎに初日の宿泊地に到着。
荷物を置き、すぐそばを流れる川に体を洗いに行きます。
冷たいけど、気持ちが良い。
その川には、3~4mほどの高さの小さな滝のようになっている場所があって、そこから跳びこみ遊ぶことができる。
みんな歓声をあげながら跳びこんでいく。
僕も、びびりつつもなんとか跳びこむ。
そのうち慣れてくると、足から跳びこむだけでなく、頭から、もしくは前方で回転してから跳びこむ者まで現れてくる。
僕も、日本男児だるもの負けてたまるかと、後ろ向きに回転しながら跳びこむことに。
なんとか跳んだものの、着水は顔と腹を打ちつけるという無残なもの。
「ハポネ大丈夫か?」と皆に心配される始末。
5年前は、きれいに跳べたんだけどなぁ。
夕食前の暇な時間に、10人ほどでトランプ。
昔やったことがあるゲームだったが、やり方を忘れていたのでルールを教えてもらいつつやる。
すると、いつの間にか僕が勝ってしまった。
ルールも完全に思い出し、2回目のゲームへ。
すると、また僕が勝ってしまった。
う~ん、なんか気まずい。
3回目はもう勝ちたくないな。
と思うが、神がかり的に良いカードが手元に入ってくる。
いや~もうやめて~。
そして、また勝ってしまった‥‥。
日本でやってもこんなに勝つことはないのに。
ああ、なぜこんなところで少ない幸運を使ってしまうのだ。